日々是好日

備忘用読書メモ。主に感想・学んだことなどを記載

答え方が人生を変える

 ☆5

「答え方」が人生を変える あらゆる成功を決めるのは「質問力」より「応答力」

「答え方」が人生を変える あらゆる成功を決めるのは「質問力」より「応答力」

  • 作者: ウィリアム・A・ヴァンス,神田房枝
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 会社に入ってからおどろいたことのひとつが、こちら聞いたことに対してすぱっと答えてくれない人って思っていたよりすごく多いなということ。それもあり自分は聞かれたことに端的に答えることを重視して仕事をしていた。そのやり方がいいと思っていたが、最近上司に答え方がぶっきらぼうすぎるとアドバイスをもらったので、いい答え方ってどんなのだろう?と思っていて、面白そうな本を見つけたので読んでみる。

 

 結果、自分の聞かれたことに端的に過不足なく答えるやり方ではいけないということを著者は主張していて非常に面白かった。

 

なぜかというと、良い質問をするには、問題の全体像を理解していたりする必要があり、質問者側へかなりの能力などを求めるケースが多く、すべての質問者はそれをできるわけではない。

よって質問されたことを忠実に答えるだけではだめで、プラスαの答えをすることが、効率的なコミュニケーションを生むコツらしい。

著者はそれを質問されたことに加え、自分と相手の目的にとって価値のある情報を加えて述べることが重要と主張し、そのようなことをリープするとよんでいる。

 

なので、質問をされたらまず相手の質問の本当の目的はなんなのか推測することが重要だと著者は主張する。それによりどういう形でリープするかが決まるから。

 

ただし、相手の質問の目的は毎回わかるわけではない。その場合どうするかというと知識を深める、人間関係を構築する、パフォーマンスを向上するのどれかが目的だと仮定して答える。

具体的には、”プレゼンの準備どう?”と質問を受けたとする。

”うまくいってます”、”今日中に終わらせます”はダメな答え。なぜなら質問に端的に忠実に答えているから。

それよりは、

”順調です。新製品の技術的な向上を中心に説明しようと思います。先日のA/Bテストの結果をなんとか間に合わせてグラフで紹介したいと思います。”

の方が、質問者はプレゼンの内容を理解しやすいし、アドバイスをしやすい

 

古くはブッタも答えでリープする手法をうまく使っていて

"森に住み、心静まり、清浄な行者たちは日に一食しか食べないのにどうしてあのように明るいのですか?"という質問に対し

”仏法を修行しているからですよ”とは答えずに

"彼らは過ぎ去ったことを思い出して悲しむこともないし、未来のことにあくせくすることもなく、ただ現在のことだけで暮らしている。だからかおいろがめいろうなのである。ところが愚かな人は、未来のことにあくせくし、過去のことを思い出して悲しみ、そのためにしおれているのである"と回答している。

 

上記例でわかるように、著者はリープすると、会話の主導権を自分が握れるし、自分の伝えたいことを伝えられる。自分の有能さもアピールできるし、質問者に対し、有用な情報を与えられる。という具合にいいことばかりだと主張する。

 

ただし、間違ったリープをすると、質問者は聞きたくもないことを長々と聞かされてうんざりしてしまう。

そうならないように、こういうリープをしましょう。ということが本には書かれていた。当たり前のことも多かったが参考になる面も多かった。

 

面白かったフレーズは以下。

 

・質疑応答をリードするのは、質問ではなく答え

・短くまとめた答えよりも少し長めに答える方がベター

・質問には忠実に答えるのではなく、それ以上追加して答える。

・リープした答えでコミュニケーションのリーダーシップを取って行く。

・効率的なコミュニケーションを続けていけるか否かは、社交性や共感力に関係なくただスキルの問題。

・人は質問に答える時、いつもカスタマーサービスを提供している。

・自分の頭に思い浮かぶことをそのまま話すのは楽だが、一工夫しないと相手に理解されやすい効率的なコミュニケーションにはならない。

・質問者側へ会話の継続性を努力することを余儀なくされるような回答はダメな回答。