日々是好日

備忘用読書メモ。主に感想・学んだことなどを記載

Big magic

 ☆5

BIG MAGIC  「夢中になる」ことからはじめよう。

BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。

 

 

著者のメッセージはクリアで、仕事とは別に夢中になれること自分が楽しいと思えることに一生懸命取り組みましょう。なぜって?それのが人生が楽しいから。

というもの。

さらには、自分が興味があって楽しいと思えるものが人や世の中に役かどうかなんて関係ない。取り組んで自分が楽しいってだけでいい、だからもっと気軽に人の目など気にせずに、ちょっとでもおもしろそうだなーと思ったことをやろう。と言っている。

タイトルだけみると、やりたいことをみつけてそれを仕事にしろということなのかと思ったら著者の主張は全く逆。むしろそれは強く否定している。なぜなら、自分の好みは変わるかもしれないし、生活の糧となるとやはり稼がなきゃというプレッシャーも感じて、創造性の目がつぶれてしまうことがおおいから。実際に著者の周りの作家や芸術家でそういう人が多いらしい。

 

食べて、祈って、恋をして という大ヒット本を産み出したあと、何を書いてもおそらく前作以上に売れないことがわかっている中、書くのをやめようかと思うほど悩んで、苦しんで、その中で、著者がたどり着いた自分なりの考えは非常にメッセージ性があったというか心にすんなり入ってきた。

 

全体的に文調が明るくて、冗談も多く読んでいて楽しかった。

 

一番面白かったのは、著者は筆が進まない時、どうするかというと才能の妖精が近くに来てくれるように、一番セクシーな格好をして香水を振りまいて妖精をクドくらしい。

 

このことも含め、本当にいろいろと参考にしたいなと思えることが多い本だった。

 

 

 

 

週刊文春編集長の仕事術

 ☆5

「週刊文春」編集長の仕事術

「週刊文春」編集長の仕事術

 

最近、情報の横流しのような仕事が多くて、自分の付加価値が何なのか悩んでいたので、失礼だけど自分の中でザ情報横流し感のある週刊誌の人はどういう点を付加価値と思ってやっているんだろう?という疑問もあり、話題の週刊文春の編集長の本を読んでみる。

 

結果、横流しなんでしょ?と思っていた自分が恥ずかしいくらい、しっかりプライドを持って色々かんがえて仕事をしているんだなというのがわかった。

 

まず最初に、「人に会い、情報を集め、交渉し、わかりやすく伝え、人の心を動かす」というのが週刊誌の仕事で、これはビジネスの根幹であり他の職種にも通用すると著者は主張している。

 

それで、初対面の人と関係を作って情報を得るためにはどうすればいいのか、交渉はどうすればいいのか、多くの人の心に刺さるためにはどういう気持ちで仕事をしているのか、チームとして仕事のアウトプットを出し続けるにはどうしたらよいのか、

など上記仕事をやる上で著者が心がけていることが書いてある。

 

面白いと思った記述は以下

 

*ベストだと思った選択肢から逃げるな。まずはチャレンジしてダメだったところから仕事が始まる。

 

*伸びない記者は指示通りやったけどダメでしたと言ってくる。伸びる記者は言われた通りにやったらダメだったけど、こうしたらできましたと言ってくる。ようは指示を受けたとしても、現場は自分のものだと自覚し自分なりにかんがえて提案したりアクションする人が伸びる。

 

*辛い時期こそフルスイング。過去の成功体験に縛られてそれを真似してもジリ貧になるだけ。

 

*安全策に走って、小さな負けを積み重ねた結果、気付いた時には取り返しのつかない大きな負けを喫してしまう。

 

*どうなる とは漢の思案ではない、漢はどうするということのみ思案する。

 

*ネタに対しても、人に対しても、仕事に対してもフェアであることが重要。優秀な人ばかりとは付き合わない。自分だって来週はヒーローになれるかもしれないと思うからみんな頑張れる。

 

*過激にして愛嬌あり。リスクを恐れず攻めるのは重要だが、怖がられてはダメ。

 

*2016年はネタがたくさんありましたね。と言われるがちがう。ネタは記者がとってきた。受け身の発想はダメでどんどんせめて状況を変えていくのが重要。

 

*大きな仕事は決して1人ではできない。いざという時協力してもらえるように、日頃から気配り、地道な努力の積み重ねが重要。そのためにも嘘をつかない、弱いものいじめをしない、仕事から逃げない。が重要。

 

年輪経営

 ☆4

 

創業以来48年連続増収増益をなしとげた会社の社長さんがご自身の経営理念について語った本。

かいしゃは社会の公器として永続することが何よりも重要。そのためにも急成長はいけない。利益は残りカス、うんちみたいなもの。社員の幸福を何よりも大切にする。などの上場している会社の社長からはあまりきけないような考え方が書かれている。

 

最初は自分もどこかの会社の社長になったらまずは社員の幸福を第一に考えて、それで社員がやる気になって業績も上がってみんな幸せ。っていう形にしたいな。と思っていたが読み進めていくうちに、別にそれってどこかの社長にならなくてもできるなとおもった。

 

特に、利益は残りカスで目的にしてはいけない。という話で、これを個人に置き換えて考えてみると、成長とか出世とか年収とかやりがいとかって、殊更に強調されてそれを目指すのが正のような風潮があるようにかんじるけど、これって利益を目指している会社と同じで、なんかちがうのでは?と言われている気がした。やっぱり人としても個人の幸せや周りの人々、社会にいい影響を及ぼすのが第一の目的で、他のものは手段あるいは残りカスじゃないかという気がしてきた。なんとなくわかってはいるもののやはり手段と目的ってよく履き違えてしまうなとおもった。

 

また、印象的だったのが、48年間増収増益で経営のコツは何ですか?とよく聞かれるらしい。その際著者は即効薬はなく、当たり前のことを当たり前にやる。と回答しているらしい。凡事を徹底していくことが改めて重要だと思った。

 

 

可変思考

 

可変思考 (光文社文庫)

可変思考 (光文社文庫)

 

 書評ブログでおすすめされていたので読んでみる。

 

高名な学者が自分の専門外も含めた一般的な事柄について思うことを書いたエッセーで、こういうのって面白い時と全く面白くない時があるが、この本は前者の方ですごく面白かった。

 

たぶん理由は、著者がこの本で数学的な物の考え方、見方を紹介し、それを日本社会や個人が直面している問題に対処する上でどのように役立つかを紹介しているからだと思う。つまり専門外のことを語っているようで、実は自分の専門で得た知識を活用しているからだとおもった。そういうことができるのは、この人が学んでいる数学という学問が特に抽象的、普遍的だから適用範囲が幅広いのかもしれない。

 

著者の主張のキーワードは可変。ロボットと人間の違いも可変性で説明している。たとえばロボットが腕を動かしているところに人間が顔を出すと、ロボットは腕を止めずに人間の顔を叩き抜いてしまう死亡事故が起こるが、人間が同じ作業をしている時は人が顔を出したら普通は動かしている腕を止められる。ようはロボットは”動く”、”止まる”の2つの命令しか受け付けず、”動く”の指示を受けている間は止まることはないが、人間は”動く”の指示が出ていても状況に応じて柔軟に止まれる。そういう可変性がある。

可変とはどういうことかというと数学的には、変数が一つ多いつまり次元が多いということだと著者は主張する。

そしてこの次元を増やすというのがキーとなっている。N次元で特異点(問題点)がある場合、N+1次元にしてその特異点を解消するというのが数学の手法であるようで、それを数学のみならず一般的な問題にも適用したらいいというのが著者の主張である。

例えば常に渋滞する交差点があった時に次元を一つ足して立体交差にすれば解消される

とか。

 

あとは、教授をやってらっしゃるだけあって子育てや教育に関する自論を展開されていてそれが個人的には面白かった。

 

一番面白かった記述は以下

広中さんがフィールズ賞を受賞された頃、雑誌の特集で灘高の生徒と広中先生に京大の数学の入試問題を解かせたらどちらができるか。という企画があったらしい。ただ、この企画は灘高側が、「生徒が勝つに決まっていて、先生に失礼だから断る。」といって実現しなかったそうだ。広中さんも勝てるとは思っていなかったので胸をなでおろしたとのこと。

これはどういうことかというと、大学入試で学ぶことは特殊技法であり数学家として大成するにはその技術は必要ないということ。では、学んだことは意味がないのかというと違うというのが広中さんの主張。曰く学力というのは学んで身に付けた知識のことではなく、”学び取る力”のことであり、それを養う教育には意味があるということ。

新しい問題が起こり、それについて必要な知識を学ぶ必要が生じた時に、いかに早く正確に学び取ってお葉できるかという能力が本当の学力。この力があれば、知識量が少なくとも恐れることはなく、どんな職業についてもこの力があれば成功できる。

 

メモで未来を変える技術

 ☆4

メモで未来を変える技術

メモで未来を変える技術

 

仕事で効果的なメモの取り方ってないかな、と思ってメモに関する本を読んでみる。

 

結果、目的とは全然違う本だったが、得るところは多かった。

 

思いついたことを書く点ではゼロ秒思考に似ているが、この本は将来こうありたいな、こういうことしたいなと考えるとワクワクするようなことが頭に浮かんできたらそれを忘れずにメモっておきましょうというもの。

そうすれば、不思議と書いたことって結構叶うんですよ、そういう自分もかなってますから。100円メモを買ってきて思いついたことを書くだけなんで、投資はほとんどかかりません。だから物は試しでやってみましょうよ!というのがこの本の大まかな主張。

 

読みながら思ったけど、最近これあったらうれしいなー。心踊っちゃうな、ということを考えていなかったなと反省。自分の思考の癖なのか、こうなるとまずそうだから早めに手を打っておこうというようなマイナス面を防ぐようなことは考えるが、こうしたい!だってやったら楽しいじゃん!というようなことはあまり考えていない。

 

けど、ちょっと考え出すと、いろいろやりたいことって思いついて、実際に考え出すと日々の生活もハリが出てきて楽しくなることを発見。メモは、まだ始めてないが、とりあえずやってみよう。

 

答え方が人生を変える

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「答え方」が人生を変える あらゆる成功を決めるのは「質問力」より「応答力」

「答え方」が人生を変える あらゆる成功を決めるのは「質問力」より「応答力」

  • 作者: ウィリアム・A・ヴァンス,神田房枝
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 会社に入ってからおどろいたことのひとつが、こちら聞いたことに対してすぱっと答えてくれない人って思っていたよりすごく多いなということ。それもあり自分は聞かれたことに端的に答えることを重視して仕事をしていた。そのやり方がいいと思っていたが、最近上司に答え方がぶっきらぼうすぎるとアドバイスをもらったので、いい答え方ってどんなのだろう?と思っていて、面白そうな本を見つけたので読んでみる。

 

 結果、自分の聞かれたことに端的に過不足なく答えるやり方ではいけないということを著者は主張していて非常に面白かった。

 

なぜかというと、良い質問をするには、問題の全体像を理解していたりする必要があり、質問者側へかなりの能力などを求めるケースが多く、すべての質問者はそれをできるわけではない。

よって質問されたことを忠実に答えるだけではだめで、プラスαの答えをすることが、効率的なコミュニケーションを生むコツらしい。

著者はそれを質問されたことに加え、自分と相手の目的にとって価値のある情報を加えて述べることが重要と主張し、そのようなことをリープするとよんでいる。

 

なので、質問をされたらまず相手の質問の本当の目的はなんなのか推測することが重要だと著者は主張する。それによりどういう形でリープするかが決まるから。

 

ただし、相手の質問の目的は毎回わかるわけではない。その場合どうするかというと知識を深める、人間関係を構築する、パフォーマンスを向上するのどれかが目的だと仮定して答える。

具体的には、”プレゼンの準備どう?”と質問を受けたとする。

”うまくいってます”、”今日中に終わらせます”はダメな答え。なぜなら質問に端的に忠実に答えているから。

それよりは、

”順調です。新製品の技術的な向上を中心に説明しようと思います。先日のA/Bテストの結果をなんとか間に合わせてグラフで紹介したいと思います。”

の方が、質問者はプレゼンの内容を理解しやすいし、アドバイスをしやすい

 

古くはブッタも答えでリープする手法をうまく使っていて

"森に住み、心静まり、清浄な行者たちは日に一食しか食べないのにどうしてあのように明るいのですか?"という質問に対し

”仏法を修行しているからですよ”とは答えずに

"彼らは過ぎ去ったことを思い出して悲しむこともないし、未来のことにあくせくすることもなく、ただ現在のことだけで暮らしている。だからかおいろがめいろうなのである。ところが愚かな人は、未来のことにあくせくし、過去のことを思い出して悲しみ、そのためにしおれているのである"と回答している。

 

上記例でわかるように、著者はリープすると、会話の主導権を自分が握れるし、自分の伝えたいことを伝えられる。自分の有能さもアピールできるし、質問者に対し、有用な情報を与えられる。という具合にいいことばかりだと主張する。

 

ただし、間違ったリープをすると、質問者は聞きたくもないことを長々と聞かされてうんざりしてしまう。

そうならないように、こういうリープをしましょう。ということが本には書かれていた。当たり前のことも多かったが参考になる面も多かった。

 

面白かったフレーズは以下。

 

・質疑応答をリードするのは、質問ではなく答え

・短くまとめた答えよりも少し長めに答える方がベター

・質問には忠実に答えるのではなく、それ以上追加して答える。

・リープした答えでコミュニケーションのリーダーシップを取って行く。

・効率的なコミュニケーションを続けていけるか否かは、社交性や共感力に関係なくただスキルの問題。

・人は質問に答える時、いつもカスタマーサービスを提供している。

・自分の頭に思い浮かぶことをそのまま話すのは楽だが、一工夫しないと相手に理解されやすい効率的なコミュニケーションにはならない。

・質問者側へ会話の継続性を努力することを余儀なくされるような回答はダメな回答。

 

 

すべての疲労は脳が原因

 ☆3

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書)

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書)

 

 ここ2ヶ月連続で月の残業が70時間後半。世間的に見たらそんなに多くないけど、うちの会社では多い方で、ぬるま湯に慣れていた自分にはこたえる。それに加え、飲み会も続いたりして、疲労がたまり平日はもとより休日も本も読めないし、ランニングも満足にできないという生活が続いていたため、最近の一大テーマは疲労回復。

そのテーマでタイトルに惹かれ面白そうだったので、読んでみる。

 

結果はイマイチ期待はずれ。世に流れている疲労回復の諸説は全然科学的根拠がなくて本当は脳の疲れがすべての原因なんです。というところは、ふんふんって感じで面白かったけど、ではその対策はとなるとイマイチ。

イミダペプチドという鳥の胸肉に多く入っている物質を取ればいいらしいが、イミダペプチドのサプリの評価をアマゾンでみると、効かないというレビューも多く。なんだかなぁというかんじ。

端的にいうと疲労は脳に過剰の負荷をかけ続けたせいなので、疲労しないためには脳の処理能力をあげればいいという策が思いつくが、その方法は著者によると大きく三つ。

1、ものごとを多面的にみる習慣をつける

2、多くの人と会話してコミュニケーションを交わす

3、世の中のいろいろな事象に興味を持ち多趣味になる

これまたなんだかなぁというかんじ。

毎日15分以上人と雑談するとか、3コ以上趣味を持って週30分ずつ費やすとか、もっと具体的にやることをビシッといってくれないとやる気がしないな。。